目次
序章・・・初めに
今回から後から見返しても役に立つメイキングをステップ式で紹介したいと思います。
少しでも参考になればと思います。
ステップ1 下地を描く
それっぽい色の下地を置きます。今回はメイキングなので画面いっぱいに塗るためバケツツールで塗りつぶしました。
ステップ2 白線を描く
次に新規ラスターレイヤーを作成し、それっぽく線を白で引きます。ポイントは完全な白でなくやや下地に近い色を使います。
デフォルメの効いたレンガであれば左のようにピシッとした線でもいいのでですが、今回は背景としてなじむ自然な感じに見せたいので右のように角を取る感じで加筆しました。
ステップ3 レンガの凹凸感を出す
新規乗算レイヤーを白線レイヤーの下に作成し、レンガの一つ一つの凹凸や汚れを再現するために不透明水彩で荒っぽく描いていきます。
白線を描く前に予め描いてもいいのですが、今回は後に描きました。
ポイントは色を置いた後に無色で一度軽く撫でるように描いてあげるとよくなります。
ステップ4 影を入れ厚みを持たせる
新規乗算レイヤーを作成し、下地の色をスポイトツールで取得します。主にレンガの下に不透明水彩を使い影を置いていきます。
この影の大きさや濃さでレンガの凹凸が決まります。ここでも無色の水彩で上から軽く影を消してあげると複雑な感じが出ます。
ステップ5 光を入れる
新規オーバーレイレイヤーを作成し、薄い黄色で上側に光源を意識しながら軽く置いていきます。
馴染みやすい背景にしたい場合は描き込みすぎると違和感が出ます。なのでこの辺でやめて上からオーバーレイで青を重ねて空気感を出しますが、今回の目的はそこではないので続けます。
ステップ6 白線に影を入れる
新規乗算レイヤーを作成し、ステップ4で描いた影を意識しながら今度は白線に降りる影を意識して描いていきます。一緒にレンガにも軽く影を乗せて上げ、さらに厚みを持たせます。
ステップ7 影2を描く
ここでもう一度影を置きます。目的は厚みですね。はい。
ここは無くてもいのですが僕の完全な好みです。左は水彩で軽く影を置いたのですが、例として右のようにパキッとした影を置くとデフォルメが効きます。パキッとした影はGペンや囲い塗りツールを使って後から水彩ペンでぼかすやり方を使ってます。
背景を描く際には囲い塗りツールが最強です。これからのメイキングでも多用します。
ステップ8 色を付ける
ここでランダムに色を付けて情報量を増やします。
新規オーバーレイレイヤーを作成し、赤、橙、黄を乗せ、不透明度を弄って50%にし、右のようにしました。ここでも囲い塗りツールと不透明水彩で着彩し、ぼかしました。
必ず色分けする必要はなく、絵の雰囲気に合わせて変えてください。
ステップ9 単色パターンを適用する。
単調になりがちなのでここでエフェクトを適用します。ここではクリップスタジオペイントに入っている大理石の単色パターンを使い、ソフトライトと不透明度を30%にして目立ちすぎないようにします。
ステップ10 影をさらに入れる
もう少し立体感が欲しいので更に一番上に乗算レイヤーを作成し、オーバーレイの光の下に軽く置いて存在感を高めます。
ステップ11 ハイライトを入れる
ステップ10で入れた影の上から覆い焼き発光レイヤーで薄い黄色を不透明度水彩で軽く置きます。
ラストステップ リムライトを入れて存在感を高める
最後にスクリーンレイヤーを作成し、主に影に沿って不透明水彩で角に光を足します。
この工程を抜けばのっぺりとしたレンガができますがそれっぽい感じを出すのであればこの工程は必須だと思います。
リムライトは簡単に言うと境界線を目立たせるハイライトです。ただしこれはキャラクターの話で、現実世界の背景に関してこのリムライトが必ずと言っていいほど入っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。またこの技術を使えば床のタイルも簡単に描けちゃうので試してみてください!